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2011/06/28     潮州鳳凰山2011年春
今月上旬に潮州鳳凰山に行ってきました。そのときのレポートです。



潮州に着いたらまず最初に食べるのがこの鵞鳥です。かめきちの大好物です。こんなにおいしい鵞鳥が食べられるのは中国広しといえども潮州だけだと思います。

鵞鳥をたらふく食べてから鳳凰山に向かいます。鳳凰山に上る前に鵞鳥を食べるのがこの十年の儀式のようになっています。




韓江を渡ると一路鳳凰山に向かいます。この道を右に曲がって行けば鳳凰山の登り口です。




ちょうどヤマモモが旬の時期で道端でおばちゃん達がこのように籠に盛って売っています。一籠20元(300円弱)で買って食べながら鳳凰山を目指します。






鳳凰山を登り始めたらすぐの所で黄枝香を摘んでいました。このあたりはまだ低地と呼ばれる場所で、このあたりの茶園の茶葉を買うことはありませんが、茶農に今年の出来などを聞いてさらに上に向かいます。




このような道をどんどん上っていきます。




しばらく行くと周りの風景が「高山」になってきます。




向かいの正面に烏東山の山頂が見えてきました。高山の気候は変わりやすく山頂付近は霞んで見えます。




烏東山の山頂にはこのような軍のレーダー基地があります。




しばらく上っていくと丹湖村に到着しました。そこで一軒の茶農の家に行きました。入り口でワンちゃんが出迎えてくれています。




庭先では摘んだばかりの白葉単叢を日光萎凋していました。




茶農に案内されて茶園の茶樹を見に行きました。この樹は斜門黄枝香単叢です。




こちらは八仙単叢です。




そしてこれが高山型の白葉単叢です。潮州郊外の嶺頭茶区(低地)で栽培される白葉単叢(嶺頭単叢)とは風味が全く異なります。これが正式に鳳凰白葉単叢と呼ばれる茶樹です。




茶園から戻ると比賽会では常連の茶農の方が出来たての八仙単叢を淹れてくれました。




しかしこの茶葉の量には驚かされます。毎度のことですが、潮州の茶農が淹れる茶葉の量は半端ではありません。




数十年間単叢を作り続けてきた茶農の手で丁寧に淹れてくれました。素晴らしい風味の茶でした。




お茶請けにちまきを出してくれました。ちょうど中国の端午節の時期で、中国では端午節に各家庭ではいろいろなちまきを作るのです。


このように鳳凰山ではいろんな品種ごとに各地の茶農を訪ね茶葉のサンプルを集めてから品茶します。毎日徹底的に品茶を繰り返し、日本の皆様に納得していただける茶葉を見つけるのです。


今年は蜜蘭香単叢の出来が良く、毎日品茶を重ねました。







今年の鳳凰単叢は蜜蘭香をはじめ全ての茶葉において最高のものと自負しております。

ぜひご賞味ください。


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2010/06/08     今年の新茶
5月31日から武夷山、潮州、安渓と茶産地を回り現在福州に来ています。今年は1940年代以降70数年ぶりという寒波に見舞われ各茶産地は大きな打撃を受けていました。そんな中で品質の良い茶葉を探すのは大変でしたが、茶産地の茶農、茶商たちの協力のもとに徹底的な品茶を繰り返し、今年最高の品質の有機茶を仕入れることができました。

まずは武夷山です。




大紅袍


6月1日、小雨の中を大紅袍に挨拶に行きました。10数年間毎年見続けてきた大紅袍は周りの雑草に囲まれ元気に新芽を伸ばしていました。


今年の武夷岩茶は品種は少ないものの、内山の茶園のものの中には例年以上の香りのものもありました。










画像は水仙を品茶しているところです。今年の武夷水仙種のなかで最もよくできているのは「高叢水仙」という品種です。名前の通り茶樹の高さが3メートルほどにもなるとても背の高い品種です。



三仰峰


上の画像は武夷山で最も高い「三仰峰」という峰です。

武夷山の峰はふつう海抜で高さを表現することはありませんが、この三仰峰の頂上は海抜で表すと771.7メートルあります。登るだけでも大変な高さですが、ここで茶樹を育てる茶農には頭が下がる思いです。この山頂付近の茶園でつくられた「高叢水仙」が味、香りとも今年最高の「武夷水仙」です。非常に強い「岩骨」があります。


その他の品種で今年良くできているのは、「雀舌」「金佛」「鉄羅漢」「白鶏冠」「大紅袍」そして「野生紅茶」です。

「雀舌」という品種は茶葉が小さく繊細で、茶葉の形状と色から別名「黒鶏冠」と呼ばれています。今年最高の武夷岩茶のひとつです。


左が白鶏冠 右が雀舌



左が雀舌 右が白鶏冠






「野生紅茶」というのは近年中国のリーダーたちが好んで飲んでいるもので、別名を「金駿眉」呼ばれる中国全土で最も高価な紅茶です。小さな新芽だけを摘んでつくったもので2gの茶葉で20煎ほど飲むことができます。これの少し大きくなったものを「銀駿眉」と呼びます。

この2種類の野生紅茶は帰国次第サイトにアップしますので楽しみにお待ちください。




次は鳳凰単叢です。

鳳凰山も冷害にやられ、特に白葉単叢は壊滅的な打撃を受けています。今年は白葉単叢の良いものは全くないと言っても過言ではありません。

今年の単叢の中で出来がよいものは烏東山の高山ものだけで、特に宋種単叢、宋種紅心単叢、八仙単叢、夜来香の出来が他を圧倒しています。









画像は高山単叢を品茶しているところです。




宋種紅心単叢

宋種紅心単叢は水色が美しく花香が強く出て今年最高の高山単叢です。何煎淹れても水色が変わることなく強い「山韵」があります。今年の単叢の一押しです。




安渓では有機高山鉄観音を求めて高山の山頂に登りました。海抜1000メートル以上の茶園に行くと空気の味が変わります。ゆっくりと時間をかけて育ってくる茶葉の新芽は美しく、山頂から沈む夕日を見ると何とも言えない悠久の時間を感じます。83歳のおじいさんも高山茶を飲みながらのんびりと暮していました。

「この村に日本人が来たのは初めてだ」と言いながらおいしいお茶をすすめてくれました。

















今年は70数年ぶりという冷害にもめげず、必死で良いお茶をつくろうとがんばっている茶農たちの姿がとても印象的でした。

鉄観音は「天・地・人」と言われます。自然と人間の調和があってこそ本当に良い茶ができるという意味です。

鉄観音茶の茶葉一葉一葉に、そんな茶農の思いが込められているのです。


10日に帰国次第今回の新茶を順次ご案内できると思います。

それまで今しばらくお待ちください。


2010年6月8日

福建省福州にて。
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2009/10/15     銀のやかん



今年の春に中国でプーアール茶を品茶していた時、プーアール茶の好きなお坊さん(大師)がやってきてこう言った。

「やかんは銀製が良い。銀のやかんで沸かした湯でプーアール茶を淹れると、80年代のプーアール茶が70年代の風味になる」と。


そう言われたら試さずにはいられないから、日本に帰国するなり銀製のやかんを購入した。


















大師の言ったことは大げさすぎるのではないか、と思いつつも、少し期待を持って銀製のやかんで湯を沸かし、いつも飲み慣れている80年代の散茶を淹れてみた。

茶杯に入れた茶湯の色を見たとき、「これは本当かも知れない」と思った。

茶湯の色が、それまで見慣れたものと違って、とても深い透明感があるように見えたのだ。そして口に含むと、風味も穏やかで、確かに10年くらい熟成が進んだように感じた。

次に同じ茶葉を使って、銅製、鉄製、錫製のやかんで湯を沸かし、順に淹れてみたが、銀製のやかんで沸かした湯が断然美味しいことがわかった。

湯だけ飲んでみても美味しさの違いがはっきりと分かるほどに。


しばらくするとプーアール茶好きの常連客がやってきたので、銅製と銀製のやかんで湯を沸かし、同じ80年代の茶を淹れて、「片方が80年代でもう片方が70年代の茶葉だけど違いが分かる?」と言って飲み比べてもらったら、銀製のやかんの湯で淹れた方を「こっちが70年代だよね!」とすぐに答えた。同じ茶葉なのにそれほどまでに違いが出たのだ。

恐るべし銀のやかん、である。


その後、緑茶、青茶、紅茶と淹れてみたが、どの茶葉も銀製やかんで沸かした湯の方が美味しいことがわかった。












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2009/08/29     中秋節
中国ではもうすぐ中秋節(zhong qiu jie)です。
旧暦の8月15日頃で、秋の真ん中なので中秋と言います。

中国人は丸い月を団欒の象徴と考え、豊かな収穫を目前にしたこの日に家族が集まり、お茶を飲みながら月餅を食べ、幸せで円満な生活を祈ります。

中秋節の間、商店は月餅とお茶とかお酒とかを組み合わせて、お土産のセットにして売っていますが、これがとてもよく売れます。
みんなそのお土産のセットを買って親友とか上司とかに贈るのです。


福建省厦門(アモイ)では「搏餅」(bo bing)という祭りが行われます。

中秋節の前後10日くらいの間、何人かでグループをつくりサイコロゲームをやって勝った人が賞品を貰うというお祭りです。中国人も日本人もホントにお祭り好きですね。


こちらに搏餅の簡単な説明があります。
http://www.nflpw.com/article.php?id=10
(コピペしてください)



今年の中秋の名月は、10月3日(土曜日)です。
まさに秋の真ん中でお茶の美味しい季節ですね。

中国のように月餅でお茶を飲むのもよし、だんごを食べながら日本茶を飲むのも良いですね。


現在当サイトでは「真夏のセール」を開催しておりますが、これを9月末まで延長致します。商品も随時追加していきますので、仲秋の名月には美味しいお茶を飲みながら満月を楽しんでください。





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2009/06/23     老鉄観音
安渓ではこの2~3年前から陳年の老鉄観音が人気です。地元では「老鉄」(ラオティェ)と言ってみんな重宝がって飲んでいます。

最近は台湾人の茶商が安渓の古い茶農の家を回ってこの「老鉄」を探している姿をよく見かけます。もともとはプーアール茶のように陳年にするつもりではなく、たまたま倉庫の片隅に眠っていたものが出てくるわけですので量がそんなに多くありません。かめきちもこの数年老鉄を集めてきましたが、年々少なくなってきています。まあこれは仕方のないことですが…。

「老鉄」はとても体に良いとされていますので、お茶というよりも中薬の一種として重宝がられています。飲み慣れるとこの陳年の風味が実に味わい深く感じられるようになって嵌ります。


今回はかめきちのコレクションの「老鉄」をご紹介します。



これは陳期15年の老鉄です。





こちらは陳期20年の野生鉄観音です。茎が多いのは毛茶のまま老茶になったからですが、この茎からも特有の風味が出てきます。





これが今回出品した「25年老鉄観音」です。保存状態がとてもよく、静かに深い味わいがあります。





これは陳期40多年の老鉄観音です。現在は「幻の老鉄」と呼ばれ、いくらお金を出しても売ってくれません。






老鉄を飲むときは新茶の約3分の2の量で淹れます。









画像をご覧いただくと分かると思いますが、老茶の特徴は湯を注ぐと茶葉が沈みます。新茶は湯を注ぐと盛り上がってきます。この沈み具合からだいたいの陳期がわかります。








湯色は赤く透明感があります。煎が進むにつれてオレンジ色になってきます。






「25年老鉄」をぜひ一度お試しください。


新しい茶の世界が広がってくると思います。





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