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2007/12/19 雪片と雪片頭
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鳳凰単叢には春茶、秋茶、冬茶(雪片)がある。
夏に摘む茶もあるが、そんなものは自分たちで飲む茶ではなく、飲料の原料として輸出するものだと現地の人たちは考えている。
9月下旬から11月下旬までは秋茶の季節だが、鳳凰単叢の秋茶というのは香りが少なくあまりおいしくない。
11月下旬の秋茶の終わりごろ、鳳凰山に寒風が吹いたら最初の冬茶が摘まれる。これを雪片頭と呼ぶ。
この雪片頭が出てきたら鳳凰山は冬に入るのである。


雪片頭黄枝香の茶葉と湯色。


雪片黄枝香の茶葉と湯色。
上の画像の雪片頭黄枝香と雪片黄枝香を見比べてみても、それほどはっきりした違いは分からないが、飲み比べると微妙に風味が違う。
僕はこの雪片頭が出てくるのが待ち遠しい。
雪片頭が出たという知らせが入ったら鳳凰山へ飛んでいく。
茶葉というのは同じ茶園のものでも采茶する日や時間が異なれば風味は変わってくるものだ。

雪片を品茶する。
今冬の雪片頭は黄枝香、蜜蘭香、玉蘭香の3種類が良い。
雪片は黄枝香、蜜蘭香、玉蘭香、八仙、蘭花香の5種類を買ってきた。

雪片頭蜜蘭香

雪片蜜蘭香
雪片頭蜜蘭香と雪片蜜蘭香の茶葉。
雪片頭よりも雪片の方の茶葉が少し大きくて引き締まっている。

雪片頭蜜蘭香

雪片蜜蘭香
雪片頭蜜蘭香と雪片蜜蘭香の湯色。
湯色を見比べると雪片頭よりも雪片の方が透明感があってクリアだ。
だからといって確実に雪片の方がおいしいとは限らない。
何も教えずに飲み比べてもらうと、中には雪片頭の方が好きという人もいる。
今年の雪片頭、雪片鳳凰単叢はそれぞれの品種の違いが良く分かってとても勉強になると思う。

雪片黄枝香の茶園には黄枝香の花が咲いていた。
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2007/12/22 包種
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茶葉を紙で包むことを『包種』と言います。
台湾の文山包種茶はもともと紙で包装していたのでこの名がついたと言われています。
広東省潮州では今でも紙で四角に包んだ茶葉を売っています。
包装の大きさは自由にできますので、これからのシーズンに小さく紙で包んだ茶葉をプレゼントするのも良いかもしれません。
包装の仕方を画像でご紹介します。

これは半斤(250g)用の包装紙で包んでいますが茶葉の量と紙の大きさを見てください。
紙は破けないように大きさの違うもの2枚を重ねています。

まず中の紙で包んでから外の紙をかぶせるようにして包んでいきます。
このとき長い辺の方のエッジを折ってきめています。

四角く包むには角をつまんで型をきめながら力を抜かずに包んでいきます。

茶葉をコーナーに押し込むようにして型をきめていきます。

まず片方を四角に形を整えながら包装が緩まないように少し
テンションをかけたまま包んでいきます。

両端を包んだら今度は横にして長い辺のほうをデパートの包装
の要領で折り込むように包んでいきます。

まるで最初から四角のものを包んでいるように見えます。

このように三角の端ができます。

三角の端をこのように折り込みます。

はい、できあがり。
シンガポールなどのバクテー屋では10g程の茶葉を小さくこのように包装して売っていますね。
きれいな紙で四角に包装して茶葉を持ち歩くのは粋かもです。
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2007/12/25 潮州鳳凰山
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鳳凰山の街を過ぎしばらく上って行くと烏東山への上り口にたどり着く。

山に上る村道の道しるべが立っている。
このあたりの茶園が雪片単叢の最高のものが取れる場所だ。
天気好!空気好!ほんとうに空気がおいしい。
これより海抜が高くなると雪片はできない。

雪片八仙の茶園が緑鮮やかに広がっている。

きれいな雪片八仙の新芽。
茶葉の火入れ状況を見に、毎年最高の雪片をつくる茶農の家に行くと茶葉を焙じるいい香りがあたり一面に漂っていた。

雪片八仙を焙じている。

昔ながらに手作業で炭火焙煎をしている。

最初の火入れが終わった毛茶を品茶する。

昔ながらの『潮州式工夫茶』で品茶する。正式な潮州式工夫茶はいつでも茶杯は3つだ。人数が多ければ格上の人3人から順番に飲んでいく。
こうやってのんびりと品茶していると一日があっという間に終わってしまう。茶産地はほとんどが静かな山あいの中にあり、日本の田舎の風景とそんなに変わらない。茶農家はいろんな動物を飼っている。

先日罠で捕まえたという『野豚』。日本でいうイノシシだ。

ミツバチを飼って自家製蜂蜜をつくっている。

裏庭の池にはアヒルが元気いっぱいで遊んでる。その向こうに茶畑が見える。
鳳凰山の茶農はほとんど自給自足のような生活をしながら実に豊かに暮らしている。鳳凰茶区が中国の茶産地の中で最も環境が良いと言われるのはこの生活環境から来ているに違いない。
いつまでもこのままでいて欲しいものである。
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2007/12/28 陳年プーアール茶を飲む。
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今日は雨だったので友人と70年代7542餅茶を飲んだ。
茶壺は『貢局』を使うことにした。

7542餅茶を崩した茶葉。
一度洗茶をして一煎目の湯を注ぎ蓋をする。






洗茶した茶を茶壺の上からかける。

すぐに茶海に移して一煎目の湯色。

二煎目の湯色。

三煎目の湯色。
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2008/01/02 謹賀新年
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あけましておめでとうございます。
昨年中は大変お世話になりました。
今年もどうかよろしくお願い致します。
お正月に飲むお茶をあれこれ考えるのも楽しいものです。
かめきちは今日は武夷岩茶の『雀舌』を飲むことにしました。

雀舌
雀舌は中国語で「チェイサァ」と発音します。本来は茶葉の形状を表す言葉と思っていたのですが、昨年あたりから武夷山ではよく聞くようになった新しい品種名です。

かめきちは普段こんな茶器で飲んでいます。

100ccくらいの茶壺ですが茶葉はかなり大きめです。

左手で茶を淹れながら右手で写真を撮ったら変なアングルになりました。

茶海は湯色が分かるようにガラスのものを使っています。

岩茶にしては淡い黄金色をしていますがしっかりと岩韵があります。
雀舌は香りが甘くまろやかな品種ですので今春あたりから良いものが出てくる気がします。武夷岩茶は毎年たくさんの新しい品種が登場し、かめきちも毎年茶師といっしょに火入れをして品茶するのですが、なかなか良いものはできません。
今春はこの『雀舌』に期待しています。
年末にオスカー・ピーターソンが亡くなりました。
昨年もまた多くのミュージシャンが逝ってしまった年でした。
今日は雀舌を飲みながらピーターソンを聴いています。

OSCAR PERTERSON PLAYS GEORGE GERSHWIN

今年も皆様にとって良い年でありますように。
バンブー茶舘店主 かめきち
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2008/01/04 老仙翁を品茶する
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老仙翁
老仙翁とは海抜1100m烏東管区季仔坪村茶園、宋種東方紅の下方にある樹齢400多年の老叢単叢の名前です。
樹高2.72m、樹姿半開帳、樹冠幅3.10×3.45mのこの茶樹は独特の山韵を持ち回甘が強く飲み口が爽快で、仔坪村茶園の特急単叢茶の一つに数えられています。
しかしこの茶樹は産量が少なく、毎年1.5~2.0斤ほどしか出来ません。
同じ茶園で后代を数本育成していたのですが、1996年に管理人が傍らにある巨大岩石を破壊したのをきっかけに茶樹が意欲をなくしてしまい、現在はこの后代を救済するために必死の努力が続けられています。

老仙翁の茶葉を品茶用に4g。

高山老叢単叢特有の色艶をしています。

品茶用蓋碗にこれくらいの量がちょうどです。

品茶用蓋碗は白い無地で蓋の香りを頻繁に聞くため蓋の取っ手が持ちやすいものを使います。

湯を注ぐと灰汁が浮いてきますので蓋碗の蓋で丁寧に取り除いて洗茶します。

洗茶したあとの蓋碗の蓋に灰汁が付いていますのでこれもきれいに湯で洗います。
これがとても大事なことです。

一煎目の湯を注ぎ蓋をして約10秒蒸らしてから茶杯に注ぎます。

『湯色金黄明亮』と言われる老仙翁の湯色です。
老仙翁は本当に素晴らしい単叢ですが現在は産量が非常に少なく、
かめきちも昨年春に20g頂いただけでした。
なんとか后代を救済して少しでも多く採れるようになって欲しいものです。
この単叢を皆さんに飲んでもらえる日が来る事を願っています。
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2008/01/07 武夷山1999
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武夷山の写真が思ったより少ないなと思いながら画像を見ていると1999年の写真が出てきた。
1999年と言えば武夷山が世界遺産に登録された年である。
この年の12月の画像だが、1999年の冬はものすごく寒かった。
池には氷が張り、拳大の大きさの石を投げ入れても割れなかった。
あの年以降武夷山であれほど寒い冬は一度もない。
当時のデジカメで撮っているので画像はあまり良くない。

大紅袍への山道を歩いていると道端の大紅袍二代の茶樹に赤い花が咲いていた。

しばらく歩いていると茶屋が目に入りその右手に大紅袍が生えているのが見える。
この道はもう何度通ったことだろう。

もう少し近づくと大紅袍がはっきりと見えてくる。

当時はこのような大紅袍の茶店があったが今はなくなり大紅袍の正面にもっと大きな茶店が出来ている。この頃の方が今よりずっといい。

冬の大紅袍はなんだか寂しそうだ。

かめきちはこの鷹嘴岩が好きである。なんだかギャオスみたいだがこの岩が福建省のシンボルになっている。

冬の玉女峰(mount wuyi)は美しい。

水のカーテンと言われる水簾洞は一年中天空から雨を降らしているようだ。

当時の武夷山茶葉研究所には良い古壺が埋もれていた。懐かしいが今はもうない。
武夷山が世界遺産に登録されてから観光客が増え続けている。
現在の大紅袍はその正面に出来た茶店から世界中の観光客に見つめられている。
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2008/01/09 湯を沸かす
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お茶を飲むにはまず湯を沸かすことから始まります。
かめきちはこれまでにいろんな湯沸かし器を試してきましたが、
行き着いたのはこれです。

電熱器「かめきちスペシャル」
松村電熱器製作所の工業用電熱器A-300Wを400Wにパワーアップさせた
Special Heater type 400Wです。

パワーが違います。
湯を沸かすには沸くスピードも大事ですが、かめきちがいちばん大事に思う事は
静かに沸くということです。
中国や台湾に行くと1800Wもある電気湯沸かし器をよく使っていますね。
しかしあれほど音がやかましいものはありません。
特にプラスチック製のものは良くありません。
プラスチックの容器の湯が沸騰する振動音はまわりの音をすべてなぎ倒します。
雑音以外のなにものでもありません。
アナログレコードなどを聴きながらこの音が鳴ったら終わりです。
パワーアップするにあたってスイッチがいかに大切かがよく分かりました。
この電熱器は工業用ですから最初はスイッチなど付いていません。

スイッチ部分
画像をご覧ください。スイッチ部分の左上にふたつネジがあるのが見えると思います。
最初はこの部分にスイッチを付けていたのですが、高温になり過ぎるので足の部分に付け替えました。(因みに穴を塞いでいるネジはイタリア製です)

以前のスイッチ内部
接点が離れる(OFF)際のスパークによって少し黒く焼損しているのが分かると思います。
これを防ぐ為にArc Suppressor岡谷電機産業RE 1201が必要となります。
Arc Suppressor
岡谷電機産業
RE 1201 (0.1uF+120Ω)
275V A.C. class X2
現在のスイッチ
Switch panel Heat isolation boad
Glass Epoxy t.=1.6mm Toggle Switch
日本開閉器 S-301 15A 125V A.C.
↓仕様変更
富士測 ET-120A 20A 125V A.C.

Power Cable
スイッチだけでなくコード(Power Cable)も大切です。
オーディオ用のコードもそうですが、ロスが出来るだけ少なく電気が
流れなくてはいけません。
Power Cable
0.75 sq.mm
↓仕様変更
1.25 sq.mm
約1年間の試行錯誤の末ようやく完成しました。

完璧です。(´ー`)y―┛~~

かめきちのやかん

やかんは銅製の叩き出しを使っています。
水差しを間違って使ってはいけません。
(銅製のやかんと水差しを間違える人がよくいます)
振動音が少なく静かにお湯が沸いてくれます。


bill evans
conversations with myself
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2008/01/12 茶杯
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中国の言葉に『酒はなみなみと、茶は八分目』というのがあります。
酒は酒杯に溢れんばかりに注ぐのが良いが、茶は熱いので茶杯に八分目くらいがちょうど良い、という意味です。
今日はかめきちの使っている茶杯を紹介します。

かめきちの茶杯たち
かめきちは普段この5種類の茶杯を使っています。

口径48mm 高さ25mm 現代
この茶杯が一番小さなもので品茶用です。
品茶はたくさん茶を飲むので小さな茶杯を使います。

口径65mm 高さ28mm 清代
これは主に鉄観音を飲むときに使います。
口が広い割には容量が少なく香りがよく立ちます。
この時代の白磁の白は少しくすんだようでなんともいい感じです。


口径67mm 高さ27mm 清代
これはプーアール茶を飲むときに使います。
上のものとほぼ同時代で口径も高さも似ていますが、容量が多いのでプーアール茶を飲むのに適しています。
プーアール茶を飲むときの茶杯は口が広く高さのあまりないものを使うのが基本です。

口径58mm 高さ48mm 古九谷
これはもう10年以上使っている九谷の茶杯です。
武夷岩茶や濃香系の青茶用に使っています。
これほど手に馴染む茶杯は他には出会ったことがありません。


口径58mm 高さ28mm 清代
これは鳳凰単叢を飲むのに使っています。
とても香りがよく立つ茶杯でかめきちのお気に入りです。
口の広がり方が絶妙でこれほど持ちやすい茶杯もそうありません。

清代の蓋碗と茶杯

清代の茶壺と蓋碗
茶杯はお茶を飲むときに直接口をつける道具ですからとても大事だと思います。
また、同じお茶を飲む場合にも茶杯が変われば微妙に茶の風味も変わってくるものです。
いろんな茶杯を試してみて自分に一番合うと思うものを見つけてください。
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2008/01/13 中茶牌を飲む
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生餅茶の熟成具合を見るために緑印圓茶中茶牌を飲みました。

10年に一度の美術文字の包装紙です

昨年夏から比べると随分熟成が進んだ感じです

約4gの茶葉を崩してみました
餅茶を飲むときは生茶・熟茶にかかわらず表面と裏面とサンドイッチになった中身の茶葉とを均等に崩して淹れなければいけません。
それぞれに等級の違う茶葉を使用していますので表面だけを削り取って飲んでもその餅茶の風味は分からないのです。

一度洗茶をしたあと一煎目を淹れます

茶壺は100ccほどの大きさのものを使いました

茶杯は清代の白磁を使います

一煎目の湯色です
プーアール茶を茶壺で飲むときは(プーアール茶は普通茶壺で飲むものです)最初に洗茶した茶湯を一煎目の湯を注いだ後の茶壺に蓋の上からかけるわけですが、このとき蒸らさずにすぐに茶海に移します。
青茶を飲むときは茶壺の表面が乾くまで待って茶海に注ぎます。
よく蒸らし時間を何分とか表示していますが全く意味がありません。どんな茶葉でも飲むときの条件によって蒸らし時間は変わってくるのです。
茶が出たかどうかを見るには茶壺との会話しかありません。

3煎目を淹れています

深みのある美しい湯色です

茶湯に窓の外の景色が映っています。のんびりとした冬の昼下がりです。
去年の夏はまだ若さが残っていて青餅特有の辛味がありましたが、それもだんだん溶けてきた感じで煎を増すごとに甘さが出てきます。
20煎以上は飲める茶ですので休日の昼下がりにのんびりと音楽でも聴きながら楽しむのもいいでしょう。
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2008/01/21 プーアール茶を淹れる
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最近は寒いのでプーアール茶をよく飲んでいます。
かめきちお気に入りの90年代下関銷法沱を茶壺で淹れました。










寒い時はプーアール茶をがぶがぶ飲めば暖まりますね。
お暇な方はかめきちの演奏でもお聴きください。
(右クリックで「対象をファイルに保存」で保存できます)
Second Lake
word,music,sing by kamekiti
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2008/02/18 潮州式工夫茶
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潮州式工夫茶とは、「潮汕工夫茶話」 (汕頭大学出版社)によると、
「潮汕平原と南洋群島一部の潮州出身華僑の間で古くから盛んに行われてきた独特の茶道である」
と書かれています。
この、南洋群島一部というのはどこを指すのか定かではありませんが、かめきちは海南島からタイを中心とするインドシナ半島だろうと思っています。
タイには潮州出身華僑が非常に多く、前首相のタクシン一族も潮州出身です。
香港も船舶王をはじめ、大富豪と呼ばれる人には潮州出身者が多くいます。
そこで今回は、この潮州式工夫茶とはいったいどのように茶を淹れるのか、というのをご紹介します。

正式な潮州式工夫茶は茶杯が3つと決まっています。これは人数が何人いても同じで、その時の格上の三人から順に飲んでいきます。
蓋碗に湯を注いだ後、このように茶杯の上に蓋碗の蓋を置き、その上から湯をかけて蓋と茶杯を温めるわけです。

それから蓋碗に茶葉を入れますが、日本では考えられないほど多くの茶葉を入れます。
「これって、多すぎるんじゃないのぉ?」と聞くと、

いきなり横から奥さんが、「まだまだよ」と言いながら茶葉をてんこ盛りに追加したのです。
シャレなのか本気なのかかめきちには判断がつきませんでしたけれども…。

次に茶杯を温めていた湯を茶盤に捨てて、蓋碗に湯を注ぎます。

洗茶した茶湯を茶杯に注ぎもう一度温めます。

茶杯に茶湯を入れたまま蓋碗の蓋を茶杯の上に置き蓋碗に湯を注ぎます。


蓋碗の蓋を上手く回しながら茶葉を蓋碗に治めてから茶杯の中の茶湯を捨てます。

蓋碗で円を描くようにして3つの茶杯に均等に注ぎ分けます。

蓋碗の中に茶湯が残らないように最後の一滴まで絞り出します。
これが潮州式工夫茶です。
潮州の街に行くと、道端や軒下でこのような光景をよく見かけます。
話しかけると、「まぁ茶でも飲んで行けや」
と誘ってくれるのです。
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2008/02/21 茶藝について
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茶藝とは、茶を美しく表現して楽しむ、と言うことだと思います。
それでは、茶の美しい表現とはどういうことなのか、というのをかめきちなりに考えてみます。
前回の記事でご紹介した潮州式工夫茶も茶藝の一つだと思います。




これが前回ご紹介した潮州式工夫茶です。
近年では潮州、安渓、武夷山といった青茶の産地ではほとんど蓋碗を使っています。
でも、使う茶器がどうであれ、かめきちは茶藝にはもてなす心が欠けると美しくないと思うのです。
次の画像をご覧ください。

これは数年前の春の安渓の写真です。
とても天気が良かったのでかめきちは安渓の街をぶらぶらと散歩していました。
そして、ある一軒の小さな茶店の前で祖母・母・娘3人がにこやかに佇んでいる所に出会いました。
天気好!
かめきちが挨拶をすると、お祖母さんが「茶でも飲んで行きなさい」と誘ってくれたのです。


娘が少し照れながらも、一生懸命に鉄観音を淹れてくれました。
少しだけ世間話をしてかめきちはお暇しましたが、茶を売ることもせずに終始にこやかで、本当に気持ちの良い時間を過ごすことができました。
昔の日本もこんなんだったんだろうなぁ
と思いました。
この感動を与えてくれたのも、茶藝に他ならないと思うのであります。
一方、茶壺を使って美しく表現するのが台湾や香港の茶藝です。
台湾・香港は大陸と違って茶藝が洗練されています。
これはある台湾の茶藝館です。

分かる人はすぐに分かりますね。台北にある老舗の茶藝館です。
とても真剣に丁寧に茶を淹れていますね。
でもちょっと力が入り過ぎているように感じます。
茶を淹れる人が緊張すれば飲む人にも感染してしまいます。
やはり茶と言うものはゆっくりのんびりとリラックスして飲まないといけません。
こちらの写真をご覧ください。


こちらは台中にある茶藝館です。
この女性はとてもリラックスして茶を淹れています。
見ていて安心感があり、その所作の美しさに心が和みます。
杉林渓の清花香も際立って感じられました。
茶は技術で淹れるのではなく、心で淹れるものなのです。

美しさの表現と言うものは、結局のところ、
もてなす心
ということではないかと思うのであります。
※画像は全てウェブサイトに紹介することの了承を得ています。
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2008/02/28 無農薬有機茶と地球温暖化
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『昭和五十八年、家族三人が入院し、ひと夏農薬散布ができなかったことがありました。秋、ハマキムシやウンカの害で新梢がボロボロになった畑を秋整枝した翌朝は、霧の深い朝でした。うすらぐ霧の中、茶畑一面にクモの巣がキラキラ…。クモやハチ類が害虫を食べてくれることは知識として知ってはいましたが、農薬をかけない茶畑のクモ類が現実に目の前で増加したことに驚き、感激。農薬をかけない栽培を決意したのです。』
愛媛県新宮村だより
<現代農業1997年6月号より>
先日、高知大学生涯学習部門の主催で「土佐茶の味を探ろう」というシンポジウムが高知大学で開かれました。かめきちも講師の一人として参加してきましたが、そこで愛媛県新宮村で無農薬茶の栽培に取り組んでいる脇博義さんにお会いしました。そして、大変貴重なお話を聞くことができました。
冒頭の言葉は脇さんが無農薬茶の栽培を決意したきっかけが語られています。
こちらは平成11年(1999年)11月29日の静岡新聞に載ったコラムですが、一部をご紹介します。
『愛媛県新宮村は、高知県と徳島県の県境にある人口二千人足らずの山村である。標高が高く秋の紅葉は美しいが、冬はかなり冷え込む。かつては和紙を作っていたが、現在の特産はお茶である。四国は山茶があることで知られるが、戦前はもっぱらその山茶で茶を作っていた。昭和二十九年に静岡から「やぶきた」の苗を入れ、畑地で茶の栽培がはじまった。現在、村には約四十二㌶の茶園があり、ほとんどがやぶきたである。そしてこれらはすべて無農薬で栽培されている。かつては農薬を使っていたが昭和六十年から全村無農薬となった。ここに至るにはそれなりの理由がある。冷涼な気候でもともと害虫が少なかったこと、手間がないこと、それに茶栽培に対する意識の問題もあるようだが、さらに優れた指導者がいた。この地で長らく茶の指導的立場にあるのが脇博義さんである。村には三つの茶工場があるが、全体の六〇%が脇さんの工場で作られる。煎茶やほうじ茶だけでなく、独自の缶ドリンクや粉末茶まで作られ、多くは通販により全国に売られている。村長、助役さん以下ほとんどの人が大なり小なりの茶園を持ち、脇さんが二十年来発行する「茶園だより」により、村が一つとなってお茶と取り組んでいる。』
全村無農薬というのは凄いですね。
かめきちも中国茶と係わって以来、無農薬有機栽培茶をずっと捜し求めています。
特に最近は中国食品に対する不信感から、「中国茶は大丈夫か」とのご質問をよく受けます。
当バンブー茶館の茶葉はかめきちが茶産地まで行き、全て品茶してから自分が飲みたいと思う茶葉だけしか買いませんのでどうかご安心ください、とお答えしています。
しかし、この農薬使用の有無というのは確認が非常に難しいのです。
かめきちは茶産地で初めての茶農と商談するときは必ず工場と倉庫を見せてもらい、農薬や化学肥料の在庫を調べるようにしています。でもこれはあくまで高山での話であり、低地での栽培で無農薬は有り得ないのです。
そもそも、茶樹の低地での栽培が可能になったのは、農薬と化学肥料の進歩によるところが大きいからです。
ですからかめきちは低地で栽培された茶葉は絶対に買いませんし、まずそのような場所には行きません。
(注)プーアール茶の場合は信頼できる倉庫からのものでないと取り扱いません。
では、この新宮村の無農薬栽培とはどのような方法なのかと言いますと、
それは、簡単に言えば土着の天敵利用なのです。
つまり、天敵を利用して害虫を駆除するということです。
これは非常に原始的な方法で、ただ茶畑周囲の杉の木を伐って雑木を植え、天敵が入りやすくし、そして害虫対策として山草をしき込み、山茶が自生している状態に近づけるというものです。
施肥は有機質中心の肥料を秋、春二回の施用にとどめ、夏芽が肥え過ぎないようにし、二番茶後の整枝で多雨期に新芽がないようにする、など昔なら当たり前のことをやっているだけなのです。
そうして何が変わったかと言うと、
「芽出し肥硬化抑制肥などを中止し、有機質中心肥料の秋春のみの施肥のせいか、精揉機工程での光沢が少なくなりました。また、山間地産やぶきた種の強い滋味が減り、やや淡泊な味になったようです。多肥栽培と製茶機の大型化が原因かと思われる香気の減少はやや改善されました。」
つまり、多肥栽培と製茶機の大型化が良くないということです。
かめきちが、高山、有機、手工にこだわるのもこういう理由からです。
そして脇さんはこう語っています。
「天敵がいるということは、害虫もいるということで、その程度の被害はあると思っています。しかし、炎天下の農薬散布から解放された安心感は、多少の減収には代えられず、高齢農家労力の軽減で、栽培が長続きできるようになったなどの利点もありました。茶の無農薬栽培が当たり前となった新宮村では、野菜なども無農薬で栽培しようとしており、思わぬ相乗効果を生んでいます。」
やはり安心できる環境が大切ということですね。
今年一月の「新宮茶園だより」に脇さんはこんなことを書いています。
「寒波が来た一月五日、六日でも最低気温は当地でマイナス2.1度とマイナス2度でした。人間様の都合でいえば暖冬はありがたいですが、冬季の寒冷で越冬害虫が少なくなり、天敵利用の無農薬栽培が定着している新宮の茶作り農家にとっては、やはり冬は寒くなければなりません。ニュースによると世界的にも地球温暖化に対する関心が高まり、重要な会議で対策が議論されております。新宮茶の無農薬栽培が定着してから二十数年、冬季寒冷で越冬害虫が少ないのと、土着天敵のおかげで無農薬栽培が成功している新宮茶にとっては温暖化は大敵、私たちお互いに非力ですができることから温暖化防止に努力しましょう。」
地球温暖化はこんなところにも影響を及ぼしています。
私たちはなんとしても地球温暖化を防がなければなりませんね。
中国の高山の茶産地も、この新宮村も、有機栽培とは基本的に同じ考えなのです。
地球温暖化防止のため、中国にはぜひ真剣に取り組んでもらいたいものです。
もちろん日本も、
です。
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2008/03/01 餅茶の飲み方
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「プーアール茶の餅茶はどうやって崩して飲んだらいいですか?」
というお問い合わせをよくいただきますので、今回は餅茶を丸のままから崩して飲むまでを画像でご紹介します。
今日は90年代熟茶の銘品と言われる后期7572餅茶を崩してみます。

この餅茶は唐人工藝出版・普【シ耳】茶譜P88#71に后期7572餅茶として紹介されています。

この7572餅茶というのは70年代中期に【孟カ】海茶廠がつくったものですが、最初のものは生茶でした。しかしその後は熟茶の定番として今日まで続いています。
この90年代后期7572餅茶は茶葉の品質が高い上に製茶の技術が進歩したこともあり、熟餅の銘品としてプーアール茶ファンのコレクター・アイテムとなっています。
現在は市場で本物に出会うことはほとんどありません。


まず、餅茶はこのような包装紙に包まれています。重量はだいたい350g前後が普通です。

裏面から包装紙を解くと、普通の餅茶はこのように中心が凹んでいます。
これは茶葉を固めるときに包む布の締めの部分の跡が残っているからです。
(鉄餅と呼ばれる鉄の型で固めたものにはありません)

そして裏返すと餅茶の表面が出てきます。表面は小さめの茶葉を使いますので光沢があってきれいです。この技術の高さは【孟カ】海茶廠ならではのものです。

表面には内飛と呼ばれる小さな四角いラベルが貼られています。
これは【孟カ】海茶廠が90年代に使用していた内飛です。
飛とは広東語で票と言う意味です。
この言葉からも、いかにプーアール茶は古くから広東に根付いていたのかが分かりますね。
次にこの餅茶を崩すわけですが、これには専用の削刀が売られています。

これらがプーアール茶専用の削刀です。
握りやすく自分の手に合ったものを選ぶことをおすすめします。
そして餅茶の崩し方です。
これは人によって様々ですが、かめきちは華僑のプーアール茶コレクター達の崩し方が一番合理的だと思います。


まず餅茶のエッジの部分に削刀を差し込み、左右に捏ねるようにして、これを餅茶周りに沿って半円分やります。


そしてそのエッジの割れ目に指を入れて縦に裂くように割ります。
なぜこのような割り方をするかと言うと、プーアール茶には非常に偽物が多く、偽物は表面はとてもきれいですが中心部の茶葉が粉状になっていたり適当でない茶葉が使われていたりするからです。


このように崩して中心部の茶葉を調べるのです。

1枚の餅茶を崩すとこの位の量になります。

これは約5gの茶葉です。150ccの茶壺で淹れてみます。
このときに気を付けないといけないことは、餅茶は表面と中心部と裏面の茶葉の等級が違いますので、それらが出来るだけ均等になるように茶葉を集めることです。
表面だけを削ったり裏面だけを削ったりしてはいけません。
それだと餅茶のブレンドの意味がなくなってしまいます。

茶壺に茶葉を淹れるときは、塊のままではなく、少し小さく崩してから入れます。そうでないと洗茶をしても一煎目から美味しい茶湯は出ません。

一度洗茶してから一煎目の湯を注ぎます。

その上から洗茶した茶湯をかけます。
このとき、青茶なら茶壺の表面が乾くのを待ってから茶海に注ぎますが、プーアール茶の場合はすぐに茶海に移します。

最後は気持ち良くすっと茶湯が切れると完璧です。

銘品らしく、とても透明感のある美しい湯色です。
バランスのとれた甘い風味が広がります。
本当に美味しい熟餅です!
※今日崩したこの后期7572餅茶を25g入り12パック限定の特価で販売します。
この機会にぜひどうぞ!
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2008/04/24 茶産地情報
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お待たせしました。春茶の予定をご案内いたします。
安渓鉄観音


紅心鉄観音原木・西坪南岩
安渓鉄観音は現在でも出来ておりますが、まだ外山の茶ですので、内山の茶を摘みはじめるのは5月初めです。
高山ものは少し遅れます。毛茶ができるのが5月中旬ですので、かめきちが現地へ行って製茶をして、仕上がるのが5月20日前後になります。
発送して日本に到着するのが5月25日前後の予定です。
鳳凰単叢


鳳凰山・日光萎凋風景
鳳凰山は4月中旬に最初の蜜蘭香を摘みましたので、単叢は通常それから約半月後に摘み始めます。
鳳凰単叢の品種が一番多く出揃うのが、現在の予定では5月13日~5月16日です。
これらは全て毛茶ですので、これらを一品種ずつ火入れをして仕上げるのに3~4日かかります。
それから烏東単叢の製茶にかかりますので、全部仕上がって日本に到着するのが、5月末ごろになります。
武夷岩茶


武夷山・大紅袍
武夷山は、今後の天候に変化がなければ、鳳凰単叢と同じく5月中旬に一番多くの品種が出揃う予定です。
完全手工のお茶は6月に入ってからになります。
昨春の水仙と肉桂は少し重炭焙に仕上げましたが、とても評判が良かったので、今年は全体的に少し重めに仕上げようと思っています。
今後の天候により、日にちが少し前後する可能性がありますが、昨年よりは少し早目になる予定です。
あと一ヶ月後には春茶が揃いますので、それまでの間は昨年の評判の良かったお茶葉を特価で販売する予定です。
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2008/05/19 鳳凰山品茶会
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昨日は年に一度開かれる鳳凰単叢の品茶会に日本代表として参加してきました。
会場に到着するとすでに潮州市茶業界の重鎮たちが勢揃いしていました。


中国で茶業に携わる人ならこの方を知らない人はいません。
かめきちの師であり最も尊敬する茶人でもある黄瑞光先生(63歳)です。現地では「茶仙」と呼ばれています。
先生は1982年に広東省で初の国家級評茶師に選ばれました。当時中国全土で最年少でした。
黄先生は張天福御大ともお友達であり、昨年も天福御大が潮州まで会いに来られました。天福御大は確か今年で98歳だったと思います。
1995年に日本の某大手飲料メーカーが松下智氏を連れて潮州にやって来た時、石古坪村に案内して松下氏にレクチャーしたのも黄先生でした。
黄先生は茶葉の香りを聞いただけで産地を全て当ててしまいます。
それでは品茶会の様子をご紹介します。

会場にはこのようなブースがランク別に3か所設けられており、厳選された茶葉が各8種類用意されていました。
かめきちは烏東山の最高級茶ばかりが集められたブースで品茶しました。
各種類を1煎目、2煎目、3煎目と茶碗に注ぎ分けるので、これだけで合計24種類を品茶することになります。

一通り品茶が進むと今度は2煎目の茶碗に1煎目と3煎目を混ぜ、さらに平均値の風味を品茶します。



皆さん真剣に品茶しています。普段は冗談を言って大笑いしている潮州人もこの時ばかりは大真面目な顔をしています。

一通り品茶が済んだら各審査員はそれぞれの茶葉の点数を点数表に記入します。
品茶の次は茶葉の審査です。


茶葉の形状、色艶、大きさのバランスなどを見るわけですが、最高級茶らしくどれも美しい光沢を放っています。


点数を記入した紙が回収され採点が始まります。
最終結果は今日決定されますが、かめきちは日程の都合上今日潮州を発たねばなりません。残念ですが、結果は大凡検討がついています。

午前の部が終わると、四川大地震の被災者に参加者全員が寄付をしました。

かめきちも日本の茶商を代表して寄付してきました。
個人名ではなく、日本茶商と書いてもらいました。

会場には潮州電視台が取材に来ており、かめきちもインタビューを受けました。オンエアは明日ですが、ローカル局ですので潮州周辺しか放送されないそうです。

潮州電視台の女性ディレクターは頭の良さそうな感じのよい人でした。


昼食は近くのレストランで審査員たちと一緒にとりました。皆黄先生の言葉を真剣に聞いていました。審査員たちも全員が黄先生の元生徒たちです。
先生は17年前のタバコと現在のタバコ(中華)がどのように違うかを教えてくれました。
二刀流でタバコを吸うのは初体験でした。笑
今年の鳳凰単叢の出来具合と特徴がよく分りました。
かめきちは各ランク(特急、高級、中級)を全部で24種類購入することにしました。
ここで「中級」と呼ぶものは一般に日本で販売されている「最高級品」よりはるかにグレードが高いものです。
品種名はここでは書きませんが、帰国次第サイトでご案内しますので今しばらくお待ちください。
今回は日本で初登場の烏東単叢が5種類ほどあります。
それと、久しぶりに大骨貢(貢香)の出来が大変良いですので、楽しみにお待ちください。
次回は石古坪村と烏東村をご紹介します。
今夜から武夷山に向けて出発します。岩茶の情報も現地からご紹介します。
それでは。
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2008/05/21 石古坪村と烏東山
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日程の都合上、品茶会を途中で切り上げ石古坪村に向かいました。
石古坪のことがきちんと理解されていないようですので、かめきちが簡単ですが皆さんにご紹介します。


石古坪は少数民族シェ族の村です。



この方が村で一番の茶農です。名前は出せませんが知る人ぞ知る石古坪烏龍の作り手です。

石古坪は烏龍種ですので茶湯の表面にこのような白い産毛が浮かびます。もしこれが無かったらそれは石古坪烏龍ではありません。

茶葉の微妙な発酵の具合を詳しく説明してくれました。さすがに名人の言うことは深くてとても勉強になります。

シェ族の人たちはこのような出で立ちで茶摘みをします。
昔ながらのつくり方を今もずっと続けているのです。

名人の後方に見える一番高い山が大質山です。標高約1100メートルで最高の石古坪烏龍がとれる山ですが、茶園は山頂の向こう側にあります。
ここからは車で行けませんので歩いて1時間以上かかります。現地の茶農でこのくらい時間がかかるわけですからどれほど厳しいところかご想像できると思います。
この大質山は鳳凰山系の東端にあり、反対側の西端に烏東山があります。
石古坪と烏東山の土質は全く異なり、茶園の土を舐めると石古坪の土は甘く、烏東山の土は苦く感じます。だからと言ってどちらが良いというわけではありません。土質の特徴なのです。
次に烏東山に向かいました。



これらの地名は有名な烏東単叢がとれる場所です。
高山単叢を販売する場合はどこの茶園でつくられたものかを理解する必要があります。烏東山と言ってもたくさんの村や地名があり、場所によって風味が違うからです。
品茶会はそれを確認する意味もあります。烏東単叢を売っている店はそれがどの茶園のものかをきちんと説明できなければなりません。そうでなくては烏東単叢と言って売っても全く信用できないのです。

この道を上がって行ったところに字茅があります。字茅とは地名で、最高級の芝蘭香単叢と桂花香単叢がとれる場所です。字茅芝蘭香は茶葉の香りを聞くだけではっきりとわかります。

さらに山を登っていきます。

ようやく烏東村の入り口にたどり着きました。
ここから5分ほど登って行ったところに宋種があります。



これが宋種東方紅です。
東方紅の茶樹には何度か登ったことがありますが今回は時間がないので無理でした。茶樹に登った画像をお見せすればその大きさがよく分るのですが。
老叢(原木)の周りには后代が植えられています。
烏東山で老叢といえば自然交配で出来たものですので栽培したものとは違います。つまり原木という意味です。
ここから山頂に向けてぐるっとカーブを曲がったところに獅頭村があります。そこは最高級の黄枝香単叢がとれるところです。あと茶農に案内してもらわなければわかりませんが、道路を少し下ったところに樹齢約700年の宋種蜜香単叢の茶樹があります。画像は帰国してからご紹介します。
今年の目玉のひとつは、宋種蜜香単叢と並んで「十大銘香型」のひとつに数えられる「烏東老叢夜来香」です。夜来香単叢はいくらでもありますが、今年ようやく原木を手に入れることができました。素晴らしい風味ですので楽しみにお待ちください。原木ですので総量が2斤ほどしかありません。
これらの情報と画像は帰国してから詳しくご紹介する予定です。
明日は今年の武夷岩茶と大紅袍をご紹介します。大紅袍は去年から茶樹を守るために新芽を摘まなくなりましたので元気な新芽の画像をご紹介できるでしょう。
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2008/05/22 武夷山・大紅袍
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かめきちは武夷山に行くと必ず大紅袍に挨拶に行きます。
大紅袍の原木が10gで何百万円したとか、大紅袍の原木の茶葉を貰って飲んだことがあるとかいろいろと聞きますが、それらは全てプロパガンダに踊らされていたのです。
仮にそうした事実があったとしても、その茶葉は決して原木ではありません。なぜならば、原木の茶葉はずいぶん以前から、とてもおいしく飲める代物ではなくなっていたからです。
このことは武夷山の内山の茶農なら皆知っていることですが、それを言うことは今までタブーでした。
かめきちはこの10年間毎年大紅袍を観察してきましたが、年々弱っていく姿を見て、このままでは死んでしまうだろうと思っていました。
ところが、そのタブーを突然破ったのはなんと中国政府です。
中国政府は年々衰えていく大紅袍を見て、一昨年大きな決断を下しました。
大紅袍の健康を取り戻させるため、昨年より一切の採茶をやめてしまったのです。
ですから大紅袍は昨年からまったく採茶されていません。
本当に大紅袍の原木がそれほど素晴らしいものならばこれは大ニュースになるはずですが、全く報道されないのはどういうことなのか、ということを考えてみてください。
かめきちが見る限りでは、大紅袍はこの1年間で本当に元気になったと思います。
その結果かどうか分りませんが、武夷岩茶全体の売り上げが今年は昨年の5倍になったそうです。
中国政府の勇気ある決断を高く評価したいと思っています。
それでは元気を取り戻した大紅袍をご覧ください。








大紅袍は全部で6本ありますが、どの樹もたいへん元気になりました。
この緑の新芽を見てください。大紅袍のこのように青々とした新芽を見たことがありますか?
かめきちは今年、大紅袍(二代)の最高のものを日本に持ち帰ることを決意して武夷山にやってきました。
ではその大紅袍(二代)の最高の茶樹はどこにあるかというと、


この天車架と呼ばれる岩の頂上にあるのです。
ただあると言っても誰も信用しないでしょうから、かめきちがこの天車架の頂上に登ってご紹介します。

この山門を抜け道なき道を果てしなく登っていきます。

途中で下を見てはいけません。一歩も前へ進めなくなってしまいます。
40度以上はあるかと思うような斜面の幅50センチほどの道をひたすら登っていきます。
全身から汗が噴き出します。
登り始めて小一時間、そろそろ体力の限界かと思う頃やっと頂上にたどり着きました。

この中心に見える木の向こうに見えるのが鷹嘴岩です。
鷹嘴岩とは福建省のシンボルとなっている岩です。

これは鷹嘴岩を下から見た画像です。
お分かりでしょうか?
鷹嘴岩の頂上が目線より下に見えます。
真下を見ると気を失いかけます。


本当に天に近づいたような気分です。

これらの茶樹が大紅袍(二代)です。
(全部ではありません。肉桂と304号もあります)
天車架の頂上には約20ムーの茶園があります。このことを知っている人は内山に住む限られた茶農だけです。
この大紅袍こそが、現在「大紅袍」と呼べるものなのです。原木よりはるかに厳しい場所に后代を植えたのです。
ここにある大紅袍だけが「原木を超えている」と言われるものです。
産量は製茶して全部で10斤に満たないでしょう。

大紅袍の新芽はこのように赤くなります。これは新芽を摘んで残ったものですが、採茶直前の新芽は深紅に輝いています。
ここで採茶した大紅袍(二代)はまだ毛茶の状態ですので明日精茶して炭焙にします。
もちろん無農薬有機茶で完全手工です。
炭焙の様子は明日の夜にアップします。
ところで話は変わりますが、大紅袍(原木)の近くに不見天という茶樹があります。


ご覧のように岩がせり出してきて「天が見えない」という意味で付けられた名前です。
この樹が岩の中腹にあるものを半天腰と呼びます。
ですから半天腰の腰はこの字が正しいのです。
それでは明日の大紅袍炭焙画像をお待ちください。
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2008/05/22 大紅袍の火入れ
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これが5月6日に採茶した大紅袍の数日前の写真です。
ご覧のように茶葉に虫食いの跡があります。
無農薬栽培の証拠です。

最高品質の大紅袍はこのように茶葉が真紅に輝いています。
その美しさには目を見張るものがあります。

大紅袍はこのように丁寧に茶葉を摘み取ります。
これにも虫食いの跡が見えますね。
かめきちは二人の茶師と昨夜から夜通しで火入れを行いました。
大紅袍の火入れは岩茶の中で最も難しく茶師の力量が問われます。

茶師が竈に炭を入れます。この炭の入れ方がとても大事なのです。

次に茶師が炭に火を起こしますが、大きな炭がまんべんなく燃えるようにするには熟練した技術が必要です。
キャンプで火を起こすのとはわけが違います。

火が安定するまで待ってから、全体に灰をかぶせます。このときの灰の厚さで温度調節をするのです。

ひとつの籠には4斤(2kg)が限度です。


同時に数種類の茶葉を火入れしますので品種と採茶日がわかるように紙に書いて茶葉の上に置きます。
昨日は大紅袍と同時に金佛と老叢水仙を火入れしました。
それぞれの火入れ時間は全部違います。
老叢水仙のように茶葉が厚い品種は当然火入れ時間が長くなります。
火の入れ過ぎだけには絶対に気を付けなければなりません。





まず4時間火入れをしたら一度品茶します。
この時点で部屋中に甘い香りが漂っています。

その後は1時間ごとに品茶しながら花香の立ち方を見ていきます。

これは6時間火入れをした時の水色です。
香気も味道も完璧に近い状態に仕上がってきましたが、ここが最も難しい決断の為所なのです。
ここでやめるかどうするか…。
この大紅袍だけは絶対に失敗は許されません。
かと言ってここで弱気になると茶葉にその気持ちが乗り移ってしまいます。
茶師はかめきちの決断を待っています。
「烤一点。」(あと1時間やろう)
かめきちは茶師に命じました。
ここが覚悟の決めどきなのです。
まんじりともせず熱い部屋の中で1時間待ちました。


かめきちのイメージ通りに仕上がりました。
と言うか、茶師がかめきちのイメージを十分に理解してくれたおかげです。
この大紅袍にはしっかりとした岩骨があります。
岩韵というのは内山茶特有の香気のことですが、良くできた茶葉には岩骨と呼ばれる強い回甘が認められます。
茶葉の仕上げは茶師との暗黙のコミュニケーションがうまく機能するかどうかにかかっているのです。
この茶師は本当によく働いてくれました。
これがかめきちの言う無農薬有機完全手工茶です。
簡単に言えば、昔のままの作り方なのです。
現在の武夷山はほとんどが機械で製茶しています。
文革が終わった1978年から武夷山は観光地として観光客を受け入れるようになりましたが、当時は観光などできる中国人はほとんどいませんでした。
そして1983年までは武夷山の正岩茶はすべて厦門にある茶葉輸出公司が買い取っていました。買い取るといっても、その代価は全部米の配給によって行われていたのです。
今年はかめきちがつくった大紅袍をぜひ皆さんに飲んで欲しいと思っています。
それでは。
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2008/05/25 武夷岩茶
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今夜から武夷岩茶をアップします。
今年の武夷岩茶12種類の写真を現在撮影していますで、順番にアップしていきます。
◇香肉桂 【観柯・鷹嘴岩】
◇老叢水仙 【炭窑】
◇金佛 【楓樹柯】
◇北斗 【双乳峰】
◇304 【天車架】
◇水仙 【三仰峰】
◇肉桂 【三仰峰】
◇大紅袍 【天車架】
◇水金亀 【楓樹柯】
◇鐵羅漢 【楓樹柯】
◇白鶏冠 【天車架】
◇野生紅茶(一芯一芽)【観柯・鷹嘴岩】
以上がかめきちが選んだ今年最高の武夷岩茶12種類です。
茶葉は全て無農薬有機で完全手工炭焙です。
それではちょっと痛い文革壺の画像でもご覧になって夜までお待ちください。












ちょうど40年前です。
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2008/05/29 岩茶の無性繁殖について
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この画像を見てすぐに分かる人はかなり武夷岩茶に詳しい人です。
なぜならば、ここは観光客、一般人は立ち入ることができません。
内山の限られた茶農だけしか入ることを許されないのです。
これは、天心岩下の川沿いの畑で茶樹の無性繁殖をしている場所なのです。


このように茶葉を枝から摘んで土に挿し木し、クローンをつくっています。
これは梅占という品種です。

これは雀舌という品種ですが、もう根が出てきています。無性繁殖に成功したものですね。
そして、

これは茶葉を見ればすぐに分かりますね。
大紅袍です。

大紅袍の新芽はこのように赤く、もう少し大きくなれば赤が消えて行きます。

これなどは無性繁殖に失敗したものです。
大紅袍の繁殖は難しいと言われています。
問題はこれらのクローンをどこに植えるか、ということです。
武夷山の内山の茶農はどこの岩がどの品種に合うかを良く知っています。


このような場所です。日当たりと風通しが良く人が来ない場所です。そうでないと苗を盗まれてしまうからです。ですから茶農は茶樹の管理に人を雇っているのです。茶樹を守る経費も現在ではばかになりません。
ものごとの原理は、日当たりと風通し、だとかめきちは思っています。
このように土に挿し木せず、肉桂や水仙に大紅袍を接ぎ木したものを小紅袍と呼びます。
だから小紅袍という品種は存在しません。


内山の中を歩いているとこのような野生種をたまに見かけます。
これらは天心岩九龍窑にある大紅袍のように石垣で丁寧に囲っています。
昔から良い茶葉が採れる茶樹だったのでしょう。
場所が違えばこの茶樹も大紅袍と呼ばれたかも知れません。

これらは菜種と呼ばれる野生の茶樹の葉ですが、こんなにかたちが違うのです。
これらの菜種の新芽を一芯一芽で摘んでつくったのが今回ご紹介する武夷野生紅茶です。
菜種は一か所に集まっていませんので採茶にものすごく手間がかかるのです。たくさんの人を雇って摘まないと間に合わなくなります。
だから現在はかめきちが持ち帰ったこの紅茶以外、おそらく誰もつくっていないでしょう。

この樹は樹齢20数年の老叢肉桂です。

20年を超えると茶樹の根元にこのような藻みたいな植物が生えてきます。
これが老叢を見分ける一つの方法です。
茶樹が大きいからと言って、老叢とは言えません。品種によって、また生えている場所によって違うのです。


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2008/05/30 鳳凰山品茶会風景
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かめきちが「大兄」と呼んでいる鳳凰山の茶農のドンです。いつも自家製焼酎に殺されます。今は国家級評茶師を目指して黄先生について必死で勉強中。

始まるまではまったく緊張感がありません。いかにも広東らしい風景ですね

まず潮州市茶業界の重鎮二人に挨拶。(ようきたのー、まぁ茶飲めや)

そこへ黄先生、入ってくるなり物も言わずにいきなり重鎮二人の飲んでる茶を品茶。一瞬「しぃーーん」となる。


真中の黄瑞光先生から右に二人目が、「中国鳳凰茶」の著者である黄柏梓先生です。

裏部屋を覗いたら茶葉を品茶用にきちんと量って小分けしていました。

いよいよ品茶会がスタートしました。「いきなり最初から蘭花香かよ…」

黄先生がテーブルに来るとすかさず潮州電視台がパン。

だんだん白熱してきます。

最後に葉底を見ます。「ん~、この葉脈の色はちょっと殺青がアマイかも…」

そしてみんなの意見を集めて一回目の採点をします。

結果を黄先生に報告。「一回目はこれが一番ゆーことになりましたが…。」「ふんふん、ふんふん」(何も言わない)
(この茶農はかめきちを初めて宋種に連れて行ってくれた人。ここの娘さんは表彰されるほど勉強がよく出来る子です。)

次に茶葉の審査が始まりました。

茶葉は手で触らず箸でほぐしながら見ます。みんな真剣です。

茶葉の採点です。これはすんなりとみんなの意見が一致しました。


午前中の採点表が集められ集計されます。黄先生は今年の単叢の特徴を話してくれました。何よりも勉強になります。

最後は参加者全員が四川大地震のための寄付を行いました。
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2008/06/04 武夷山散歩
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2008/06/04 武夷山散歩・内山
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2008/06/04 武夷山散歩・筏から
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2008/10/21 7581茶磚緑字を飲む
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7581茶磚 緑字茶印
1980年代
雲南省茶葉分公司
半生熟茶
7581茶磚は1970年代より雲南省茶葉分公司が製造した磚茶の定番で数々の銘茶があります。

この80年代7581茶磚緑字茶印は1980年代に一度だけつくられた非常にレアな磚茶です。
画像を良く見ると緑字茶印が四角い紙に印刷されて貼られています。これが本物です。緑字茶印が包装紙に印刷されたものは偽物です。

もう20年以上も香港の乾倉で寝かされていましたので包装紙も黄ばんで陳年の貫録が出ています。

包装紙を取ると中の茶葉はいい色に熟成しています。包装紙には重量が250克(250g)とありますが、20数年経った今は熟成が進んで235gしかありません。まあこれは「美味しさが凝縮された」と僕たちは考えるわけです。

磚茶の裏側は型の跡がついて突起が見えています。

磚茶の角を削刀で少し崩してみました。完全に熟成しているので削刀がサクッと刺さります。

中心部分までしっかりと熟成が進んでいます。茶葉を少し食べてみましたが、もう完全に出来切っています。


磚茶を飲むときに注意することは、磚茶も餅茶と同じように表面、中心部、裏面の茶葉の等級が異なるので、出来るだけ茶葉を均等に茶壺に入れるようにします。

洗茶をして一煎目の茶湯です。少しオレンジ色がかっています。

二煎目の水色です。透明感があり良い色です。
びっくりするほど甘いです!

本当に美味しく仕上がっています。
なので、
この7581茶磚緑字茶印を今夜10g単位限定20パックで特価販売します。
お楽しみに!
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2008/12/15 鳳凰単叢雪春、秋、雪片
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鳳凰単叢は一般に春茶と冬茶(雪片)が有名ですが、春先3月のまだ寒い時に摘む最初の春茶があります。これを「雪春」と呼びます。



雪春蘭花香
最初の春茶と言うべきか、最後の冬茶(雪片)と呼ぶべきか微妙な時期のお茶なのですが、かめきちはその香りから「最後の雪片」という解釈をしています。
この「雪春」は今年の春茶の時期にはすでにあったのですが、香りの型が雪片に近いため、今年の冬まで出さずに持っていたものです。
雪片の風味の中に微かに春茶の香りが出てきて、とても季節感のある風味をしています。
春茶が終わって夏が過ぎると烏東山に秋がやってきます。烏東山は高山なので「雪片」はできません。その烏東山に霜が降りる前に摘む最後の秋茶があります。
これを「高山秋茶」と呼びます。良いものは希少です。



秋蘭花香
春茶の花香の中に雪片の風味が微かに加わり、季節の移り変わりを感じます。
この高山の秋茶が終わると鳳凰山に「雪片頭」と呼ばれる最初の雪片が出てきますが、これは去年皆さんにご紹介しましたので今年は買いませんでした。
そして11月の終りから12月の頭にかけて雪片単叢を積みます。今年は気温が少し高かったので例年よりやや遅く摘みましたが、12月5日ごろから鳳凰山に雨が降り霜が降りたため、今年の雪片は良質のものが少なくなっています。



雪片蘭花香
これらの季節が異なる3種類の蘭花香を飲み比べると、鳳凰単叢の風味が季節によりどのように変わっていくのかがわかります。
ぜひ飲み比べてみてください。
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2008/12/21 鉄観音茶王賽
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12月7日に福州で開催された安渓鉄観音茶王賽に出席してきました。


海峡両岸茶文化交流会
第四届中国安渓鉄観音茶王賽慈善活動
正式名称は上記のように長いですが、要は茶王ほか賞を取った茶葉を全国から集まった茶商が買い求め、その合計金額を安渓の貧しい中学校に寄付するというものです。
安渓にはまだまだ貧しい地域が存在するのです。



会場は福州市政府の近くにあるホテルの最上階で、全国から大勢の関係者があつまっていました。


この人が主催者の王桂林氏です。
王さんは、「安渓県人民政府駐福州事務所主任 安渓県茶葉協会副会長」という長い肩書を持っています。
かめきちは安渓にいるとき王さんから電話で急きょ招待されたので、着のみ着のままで駆けつけました。


会場に到着すると、驚いたことにかめきちの席は最前列にあるではありませんか。おまけに隣には福建省茶業界の重鎮が座っていました。



茶王賽は清香部門と濃香部門に分かれて行いました。
慈善事業と言えども審査員は一級秤茶師ほか農業大学教授などで、皆さん真剣に品茶していました。かめきちは今回は審査員ではなく客でしたので、審査の行方をのんびりと見学しておりました。


茶葉は7グラムをてんびん秤で量るもので、かめきちもこのてんびん秤を愛用しています。



賞を取った茶が順番に振る舞われました。どれもなかなかの茶葉ばかりです。民族衣装で着飾った女性から茶を淹れてもらうと、やっぱりおいしいな~。
因みに今回の茶王は清香、濃香とも1斤が1万元で販売されました。普通に飲むには高過ぎますね。かめきちも濃香茶王を買おうと思ったのですが、福州の茶商に先に手を挙げられてしまいました。因みに当店の濃香高山鉄観音はこのとき濃香部門で銀賞を受賞した茶農の茶葉です。


会場には来年100歳を迎える張天福御大が書いた書が掛けられておりました。 |
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2009/02/03 お茶請け
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寒い時は火鉢です。
炭は、「炭屋」(高知市鏡吉原)の一歩君が焼いた雑木を使っています。


この火鉢で「ひがしやま」を炙ります。
高知では干し芋のことを「ひがしやま」と呼びます。
子供のころから「ひがしやま」と呼んでいたので、この呼び名は全国的なものとばかり思っていましたが、どうやら高知だけみたいです。
高知の西の果て、足摺岬をまわったところに「大月町」という町があります。その「大月町竜ヶ迫」(たつがさこ)の名産がこの「ひがしやま」です。
かめきちは「たつがさこ産」の「ひがしやま」が一番美味しいと思っています。

「ひがしやま」にはどんな茶でも良く合います。
今日はプーアール茶を飲みながら「ひがしやま」を齧っています。
外は小雨が降っていて少し肌寒いですが、火鉢に当たりながら「ひがしやま」を食べると、なんだか心からぽかぽかしてくるような気がします。
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2009/06/23 老鉄観音
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安渓ではこの2~3年前から陳年の老鉄観音が人気です。地元では「老鉄」(ラオティェ)と言ってみんな重宝がって飲んでいます。
最近は台湾人の茶商が安渓の古い茶農の家を回ってこの「老鉄」を探している姿をよく見かけます。もともとはプーアール茶のように陳年にするつもりではなく、たまたま倉庫の片隅に眠っていたものが出てくるわけですので量がそんなに多くありません。かめきちもこの数年老鉄を集めてきましたが、年々少なくなってきています。まあこれは仕方のないことですが…。
「老鉄」はとても体に良いとされていますので、お茶というよりも中薬の一種として重宝がられています。飲み慣れるとこの陳年の風味が実に味わい深く感じられるようになって嵌ります。
今回はかめきちのコレクションの「老鉄」をご紹介します。

これは陳期15年の老鉄です。

こちらは陳期20年の野生鉄観音です。茎が多いのは毛茶のまま老茶になったからですが、この茎からも特有の風味が出てきます。

これが今回出品した「25年老鉄観音」です。保存状態がとてもよく、静かに深い味わいがあります。

これは陳期40多年の老鉄観音です。現在は「幻の老鉄」と呼ばれ、いくらお金を出しても売ってくれません。

老鉄を飲むときは新茶の約3分の2の量で淹れます。


画像をご覧いただくと分かると思いますが、老茶の特徴は湯を注ぐと茶葉が沈みます。新茶は湯を注ぐと盛り上がってきます。この沈み具合からだいたいの陳期がわかります。


湯色は赤く透明感があります。煎が進むにつれてオレンジ色になってきます。

「25年老鉄」をぜひ一度お試しください。
新しい茶の世界が広がってくると思います。
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2009/08/29 中秋節
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中国ではもうすぐ中秋節(zhong qiu jie)です。
旧暦の8月15日頃で、秋の真ん中なので中秋と言います。
中国人は丸い月を団欒の象徴と考え、豊かな収穫を目前にしたこの日に家族が集まり、お茶を飲みながら月餅を食べ、幸せで円満な生活を祈ります。
中秋節の間、商店は月餅とお茶とかお酒とかを組み合わせて、お土産のセットにして売っていますが、これがとてもよく売れます。
みんなそのお土産のセットを買って親友とか上司とかに贈るのです。
福建省厦門(アモイ)では「搏餅」(bo bing)という祭りが行われます。
中秋節の前後10日くらいの間、何人かでグループをつくりサイコロゲームをやって勝った人が賞品を貰うというお祭りです。中国人も日本人もホントにお祭り好きですね。
こちらに搏餅の簡単な説明があります。
http://www.nflpw.com/article.php?id=10
(コピペしてください)
今年の中秋の名月は、10月3日(土曜日)です。
まさに秋の真ん中でお茶の美味しい季節ですね。
中国のように月餅でお茶を飲むのもよし、だんごを食べながら日本茶を飲むのも良いですね。
現在当サイトでは「真夏のセール」を開催しておりますが、これを9月末まで延長致します。商品も随時追加していきますので、仲秋の名月には美味しいお茶を飲みながら満月を楽しんでください。
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2009/10/15 銀のやかん
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今年の春に中国でプーアール茶を品茶していた時、プーアール茶の好きなお坊さん(大師)がやってきてこう言った。
「やかんは銀製が良い。銀のやかんで沸かした湯でプーアール茶を淹れると、80年代のプーアール茶が70年代の風味になる」と。
そう言われたら試さずにはいられないから、日本に帰国するなり銀製のやかんを購入した。





大師の言ったことは大げさすぎるのではないか、と思いつつも、少し期待を持って銀製のやかんで湯を沸かし、いつも飲み慣れている80年代の散茶を淹れてみた。
茶杯に入れた茶湯の色を見たとき、「これは本当かも知れない」と思った。
茶湯の色が、それまで見慣れたものと違って、とても深い透明感があるように見えたのだ。そして口に含むと、風味も穏やかで、確かに10年くらい熟成が進んだように感じた。
次に同じ茶葉を使って、銅製、鉄製、錫製のやかんで湯を沸かし、順に淹れてみたが、銀製のやかんで沸かした湯が断然美味しいことがわかった。
湯だけ飲んでみても美味しさの違いがはっきりと分かるほどに。
しばらくするとプーアール茶好きの常連客がやってきたので、銅製と銀製のやかんで湯を沸かし、同じ80年代の茶を淹れて、「片方が80年代でもう片方が70年代の茶葉だけど違いが分かる?」と言って飲み比べてもらったら、銀製のやかんの湯で淹れた方を「こっちが70年代だよね!」とすぐに答えた。同じ茶葉なのにそれほどまでに違いが出たのだ。
恐るべし銀のやかん、である。
その後、緑茶、青茶、紅茶と淹れてみたが、どの茶葉も銀製やかんで沸かした湯の方が美味しいことがわかった。

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