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2008/05/22     大紅袍の火入れ


これが5月6日に採茶した大紅袍の数日前の写真です。
ご覧のように茶葉に虫食いの跡があります。

無農薬栽培の証拠です。






最高品質の大紅袍はこのように茶葉が真紅に輝いています。
その美しさには目を見張るものがあります。






大紅袍はこのように丁寧に茶葉を摘み取ります。

これにも虫食いの跡が見えますね。






かめきちは二人の茶師と昨夜から夜通しで火入れを行いました。

大紅袍の火入れは岩茶の中で最も難しく茶師の力量が問われます。






茶師が竈に炭を入れます。この炭の入れ方がとても大事なのです。






次に茶師が炭に火を起こしますが、大きな炭がまんべんなく燃えるようにするには熟練した技術が必要です。

キャンプで火を起こすのとはわけが違います。







火が安定するまで待ってから、全体に灰をかぶせます。このときの灰の厚さで温度調節をするのです。








ひとつの籠には4斤(2kg)が限度です。









同時に数種類の茶葉を火入れしますので品種と採茶日がわかるように紙に書いて茶葉の上に置きます。

昨日は大紅袍と同時に金佛と老叢水仙を火入れしました。

それぞれの火入れ時間は全部違います。


老叢水仙のように茶葉が厚い品種は当然火入れ時間が長くなります。


火の入れ過ぎだけには絶対に気を付けなければなりません。










まず4時間火入れをしたら一度品茶します。


この時点で部屋中に甘い香りが漂っています。







その後は1時間ごとに品茶しながら花香の立ち方を見ていきます。






これは6時間火入れをした時の水色です。

香気も味道も完璧に近い状態に仕上がってきましたが、ここが最も難しい決断の為所なのです。


ここでやめるかどうするか…。


この大紅袍だけは絶対に失敗は許されません。


かと言ってここで弱気になると茶葉にその気持ちが乗り移ってしまいます。


茶師はかめきちの決断を待っています。




「烤一点。」(あと1時間やろう)



かめきちは茶師に命じました。


ここが覚悟の決めどきなのです。




まんじりともせず熱い部屋の中で1時間待ちました。












かめきちのイメージ通りに仕上がりました。



と言うか、茶師がかめきちのイメージを十分に理解してくれたおかげです。


この大紅袍にはしっかりとした岩骨があります。

岩韵というのは内山茶特有の香気のことですが、良くできた茶葉には岩骨と呼ばれる強い回甘が認められます。


茶葉の仕上げは茶師との暗黙のコミュニケーションがうまく機能するかどうかにかかっているのです。


この茶師は本当によく働いてくれました。




これがかめきちの言う無農薬有機完全手工茶です。


簡単に言えば、昔のままの作り方なのです。



現在の武夷山はほとんどが機械で製茶しています。




文革が終わった1978年から武夷山は観光地として観光客を受け入れるようになりましたが、当時は観光などできる中国人はほとんどいませんでした。


そして1983年までは武夷山の正岩茶はすべて厦門にある茶葉輸出公司が買い取っていました。買い取るといっても、その代価は全部米の配給によって行われていたのです。



今年はかめきちがつくった大紅袍をぜひ皆さんに飲んで欲しいと思っています。


それでは。






[comment(1)]
コメント
かめきちさん ハードな旅ご苦労様です。

かめきちさんと茶師の方 すてきな笑顔ですね。良いお茶が出来て良かったです。
それにしても大紅袍の真紅の新芽 本当に綺麗です。
私の庭にも幾本か茶の木が自生していますが、新芽はこんな色では無いです。
火入れの様子も初めて拝見しました。まさに真剣勝負と言った所でしょうか。

旅もそろそろ終わりに近づいてきましたね、どうかお気を付けてお帰り下さい。
美味しいお茶 楽しみにして待っています。
粒珠  | 2008/05/23 17:05 |
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