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2008/06/13 手工標準壺の変遷(壱)
このブログで何度かご紹介した標準水平壺の変遷の流れを画像でご紹介しましょう。










この水平壺は短牆と言って胴の部分が短い(平たい)茶壺です。

50年代後半から70年代までの特徴です。

短牆佛跳牆(ぶっとびスープ)「壁」という意味です。












これは1956年につくられた水平壺です。戦争が終わって1949年に中華人民共和国が設立されます。そして50年代前半には共産党が地方まで進出してきます。

そしてそれまで戦争のため封鎖されていた宜興の紫砂工廠が1954年に再開されます。








この底印の「中国宜興」の字体が1956年に使われていますのでこれが最初期の印だと思われます。


1956年と言えばまだ「大躍進」も始まっておらず、新生中国への希望が膨らんでいた頃でしょう。茶壺にもそんな気持ちが感じられます。







そして、















これが1967年、つまり文化大革命の始まった年につくられた茶壺です。


1956年製と見比べると、泥料も同じ、器形も同じ、器体に書かれたスローガンも同じですが、底印の「中国宜興」の字体だけが変わっています。













これは1968年の茶壺です。革命のスローガンが変わっただけであとは全く変わっていません。















これはずいぶんと使い込まれていますが1969年の茶壺です。革命のスローガン以外は全く同じですが、スローガンの文言がだんだんと過激になっていきます。














1970年です。もうスローガンが真っ赤になっていきます。





このように年代別に見ていくと、戦後の紫砂工廠設立時から1970年までの間につくられた全手工水平壺は底印の字体以外は泥料も器形も変わっていないことが分かります。



続く

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